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薬局M&AにおけるEBITDAとは?適正な企業価値の算出方法

薬局M&AにおけるEBITDAとは?適正な企業価値の算出方法

1. はじめに:薬局M&AにおけるEBITDAの重要性

薬局M&Aにおいて「EBITDA(イービッタ)」という指標は、企業価値を評価する際に重要な役割を果たします。特に宮城県内で薬局の譲渡・譲受を考えている方にとって、EBITDAを理解し、適切な企業価値を把握することは、成功するM&A取引の鍵となります。本記事では、EBITDAの基本概念から計算方法、薬局M&Aにおける活用方法まで詳しく解説します。


2. EBITDAとは?その計算方法

EBITDAの基本概念

EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization)は、日本語で「利払い前・税引前・減価償却前利益」と訳されます。つまり、企業の本業によるキャッシュフローを示す指標であり、事業の収益力を純粋に評価するために使われます。

EBITDAの計算式

EBITDAの計算方法は以下のとおりです:

EBITDA=営業利益+減価償却費+償却費

または、EBITDA=経常利益+支払利息+減価償却費+償却費

この計算により、資本構造(借入金の有無)や税制の違いを排除し、企業の収益力をより客観的に評価できます。

修正後EBITDAとは?

M&Aでは、一般的なEBITDAの計算に加えて、薬局運営に不要な費用を控除した「修正後EBITDA」を用いることが重要です。
修正後EBITDAは、通常のEBITDAに以下の調整を加えます:

  • 経営者の役員報酬の調整(市場相場と比較して過剰であれば控除)
  • 家族への給与や役員報酬の調整(実際の業務量に見合わない場合は控除)
  • 個人的な経費の除外(会社の経費として計上されているが実際には業務に関係のない費用)
  • 一時的な特別損失の調整(通常の運営では発生しない費用を除外)

修正後EBITDAを算出することで、薬局の本来の収益力を正しく評価でき、買い手に対してより魅力的なM&A価格を提示することが可能になります。


3. なぜEBITDAがM&Aで重要なのか?

(1) 企業価値評価の基準になる

M&Aでは、買い手が売り手の企業価値を評価する際に、EBITDAを基準として「EBITDA倍率(EV/EBITDA)」を用います。EBITDAが大きいほど、安定したキャッシュフローを生み出せる企業と判断され、企業価値が高く評価される傾向にあります。

(2) 税務や借入の影響を排除できる

営業利益だけを見ると、税制や借入金の影響を受けるため、同業他社との比較が難しくなります。しかし、EBITDAを使えば、それらの影響を排除し、純粋な収益力を把握することができます。

(3) 国際的な評価基準として活用される

日本国内だけでなく、海外企業とのM&AでもEBITDAは広く用いられています。そのため、宮城県の薬局オーナーがM&Aを検討する際にも、EBITDAを意識することが重要です。


4. EBITDAを活用した薬局の適正価格の算出方法

M&A市場では、薬局の価格を評価する際に「EBITDA倍率(EV/EBITDA)」が用いられます。これは、企業価値(Enterprise Value)をEBITDAで割ることで算出されます。

EBITDA倍率の目安

  • 一般的な調剤薬局のEBITDA倍率:2.5~4.5倍

たとえば、ある薬局のEBITDAが1,000万円の場合、EBITDA倍率が3.5倍であれば、企業価値は3500万円と算出されます。

企業価値=修正後EBITDA×EBITDA倍率

この計算を活用することで、適正な譲渡価格を把握し、交渉を有利に進めることができます。


5. EBITDAを最大化するためのポイント

(1) 経費の見直しとコスト削減と利益率の向上

EBITDAを高めるには、経営者報酬や過剰な経費を見直し、無駄なコストを削減し、利益率を向上させることが重要です。具体的には以下の対策が有効です:

  • 仕入れコストの最適化(ジェネリック医薬品の活用など)
  • 人件費の適正化(業務効率化による労働時間短縮)
  • 在庫管理の改善(デッドストックの削減)

(2) 売上の安定化と拡大

安定した売上がある薬局ほど、EBITDA倍率が高くなりやすいため、以下の施策が有効です:

  • かかりつけ薬局としての顧客基盤の確立
  • 在宅医療対応の強化

(3) 財務の透明化

M&Aでは、財務の透明性が求められます。不明瞭な会計処理や過剰な経費計上は、EBITDAを低く見せる要因になるため、適切な財務管理が必要です。


6. 宮城県の薬局M&A市場とEBITDAの活用事例

宮城県内では、特に人口減少が進む地域で薬局のM&Aが活発化しています。

  • 仙台市内の薬局M&A:都市部では競争が激しく、EBITDA倍率が比較的高め
  • 地方の薬局M&A:地域密着型の薬局が多く、買収後の収益安定性が重視される

宮城県内で薬局の譲渡・譲受を検討する際は、EBITDAを基準に価格交渉を進めることで、適正な取引を実現できます。


7. まとめ:EBITDAを活用して適正なM&Aを実現しよう

薬局M&Aにおいて、EBITDAは企業価値を測る重要な指標です。EBITDAを正しく理解し、適正な企業価値を算出することで、スムーズなM&Aを進めることができます。

譲渡側のポイント

  • EBITDAを最大化するためにコスト削減・売上拡大を意識
  • 財務の透明性を確保し、買い手に安心感を与える

譲受側のポイント

  • EBITDA倍率を活用して適正な買収価格を判断
  • EBITDAの成長性を見極めた上で買収を検討

宮城県内で薬局の譲渡やM&Aを検討している方は、EBITDAを活用した適正な企業評価を行い、成功する取引を目指しましょう。

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